待遇は他の業界に比べると手薄

旅行業界は他の業界と比べると給料が安い割には、休みが取りにくいのが現状であり、福利厚生においても、やはり他の業界と比べるとあまり充実していない印象を受けます。

 

今回は旅行業界の休日と福利厚生についてまとめてみました。

 

週休2日制が一般的

休日に関しては、基本的には週休2日制としているところが多いです。

 

シフト制としているところや、月に2回土曜日が出勤、土日祝はすべて休みとしているところなど、同じ業界でもそのスタイルは多様となっています。

 

また同じ会社でも本社と営業所では、休日の形態が異なったり、営業所の場所によっても異なることもあります。

 

これはオフィス街にある営業所と商業施設にある営業所では、来客が多くなる日が異なるため、同じ会社であることも異なることがあるのです。

 

本社採用となっていれば話は別ですが、入社してから配属先が決まることもあるので、事前に休みのタームが分からないということもあります。

 

また有給休暇はほとんどの会社で設けていますが、他の業界と比べるとやや取りにくいことがその現状です。

 

好きな日に取得できることは少ないため、なかなか長期で休みが取りにくいこともあります。

 

特に繁忙期とよばれる時期は、有給休暇があっても取りにくい雰囲気があります。

 

また中小企業については、休暇を取っても自分の仕事を代理でこなせる人が少ないため、結局自分の負担が大きくなり、休日明けの出勤が大変なことになるなんてこともザラにあるのです。

 

ただしオフシーズンに休みを取れば、リーズナブルな価格で旅行に行くことができたり、高級旅館に半額ほどの値段で宿泊できることもあるので、一概にマイナスばかりではありません。

休日出勤もある!

休日出勤について、トラブルなどがあったり、繁忙期などは休日でも出勤をしなければならないこともあります。

 

しかし旅行業界では残業代が出ない会社も多い中、なるべく社員には休日出勤はさせたくないと考えていることが多いので、頻度としては少ないといえます。

 

ただし旅行者が多い7月〜9月は、旅行会社としてその時期もさることながら、問い合わせが多い6月〜7月も実は忙しい期間に時期にあたります。

 

また年末年始の問い合わせが多い10月〜11月も忙しい時期となります。この時期はとても忙しい時期となるため、休日出勤がある可能性が高くなるでしょう

手当金や補助金

 

住宅手当や家賃補助などは大手旅行会社でもないところがほとんどで、あったとしても1万円前後となります。

 

そのため実家から2時間以上かけて通勤をするという人もいるほど、なかなか一人暮らしをするのは難しいことが現実といえます。

 

さらに社員寮があるところは、ほぼ皆無といってよいでしょう。

 

福利厚生については、大手旅行会社であれば保養所などがあったりすることもありますが、中小企業においてはほとんど期待できません。

 

もともと基本給与が低いこの業界において、福利厚生のプラスアルファを期待するとは難しいといえます。

 

しかし旅行の資格を持っていれば、資格手当金が支給されることがあり、月に5000円前後の手当金がもらえることがあります。

 

また昇給に関しても年3000円前後が相場となっているので、他の業界と比べると少ないと感じることが多いようです。

 

また退職金については、大手旅行会社では一定の年数を勤務している人に対しては、退職金制度があるところもあります。

 

しかしいわゆるゆとりのある老後を過ごせるような金額は、ほとんど期待できないので、自分自身で備えておく必要があります。