実際にあったトラブル

旅行の予約をしたから出発まで、時間があるとついついインターネットで、予約したホテルや商品について調べてしまうものです。

 

例え予約がきちんと取れていて、特別な目的がなくても、なんとなくその旅行代理店のホームページをみたり、他社の商品を見てしまうことも多いようです。

 

しかしここで問題なのが、予約した旅行代理店で同じ商品が安く販売されていることを見かけたときです。

 

しかも特典も充実していて、一人1万円以上も安いものを見つけたときには、旅行者としてはなかなか納得が行かないことも事実です。

 

実際にこのようなケースの場合旅行代理店に変更をしたいと申し出がありますが、実際には変更料がかかる期間に入っており、これに納得できずに揉めることもよくあります。

 

そこで今回はこのトラブルについてご紹介していきます。

なぜ安い商品を販売する?

そもそもなぜ同じ内容で、安い商品が販売されるのでしょうか?これにはいろいろな背景があります。

 

つまり思うように集客人数が集まらず、料金を安くすることで、予約件数を伸ばしたいという思惑があるのです。

 

しかしそれを見極めるのは、出発日の2ヶ月前から直前までとなり、よく「緊急発売」、「ファイナルセール」、「売り切れ御免」などと謳い、安い商品が発売されるのです。

 

これを業界用語で「リバイス」などといい、コースコードも変更され、料金も安くなり、さらに現地で使える特典が付いたりと、かなり「お得」な内容で発売されます。

旅行者の言い分と旅行代理店の言い分

しかし旅行者としては、かなり早い段階で申し込みをしたのにも関わらず、なぜ後から予約した人がトクをするのか・・・納得できない部分があることも事実です。

 

早々に入金をして、後は最終日程表を待つだけでの状態で、非常に不快に感じることも少なくはありません。

 

しかし旅行代理店としては、少しでも収益を上げるために「新しく」商品を発売したものでものであり、コースコードが違う以上「別の商品」であるという主張があることも事実です。

 

旅行代理店の対応

キャンセル料のかからない時期であれば、無料で後から発売された安い商品に変更することもできます。

 

そしてその差額分については旅行者に返金をしてくれます。

 

キャンセル料がかかる時期であれば、所定の変更料を支払った上で変更することになります。

 

キャンセル料は、まるまる旅行代理店の儲けになるのではないか・・・免除してほしい・・・という旅行者の主張も分かります。

 

しかしながら、コースコードが異なるということは、航空券を旅行代理店も取り直しをしなければなりません。

 

航空券には商品の内容によって手配する座席のクラスが異なります。

 

つまり新しく予約する商品のクラスは、基本的にすでに予約済みのクラスとは異なるため、同じ路線であっても、取り直しをする必要があるのです。

 

このクラスによって運賃が決まるため、安い料金が適応となるクラスを手配し直す必要があるのです。

 

また一度航空券を発券してしまえば、旅行代理店は航空会社からキャンセル料を請求されます。

 

つまりすでに予約済みの商品の航空券を発券していたのであれば、安いクラスに変更することによってその航空券をキャンセルしなければならず、キャンセル料を請求されるのです。

 

このような仕組みがあることから、旅行代理店は例え安い商品へ切り替えるにしても、旅行者から変更料をもらうことが前提となるのです。