ある程度の寛容な心も忘れずに
海外のホテルに到着してから、発生するトラブルというのは、全体の件数からすると多いものです。
例え一流ホテルであっても、現地の人が働いている以上、現地の人の習慣や文化、感覚などの違いから、サービスに違和感を感じたり、日本では当たり前であることも海外ではそうではないことも多々あるものです。
確かに現地のホテルは心地よい方が、旅の思い出も一層楽しいものになることでしょう。
しかしここは「海外」であることをよく理解した上で、多少寛容になることも実は旅上手のポイントでもあるのです。
必要以上に腹を立てて、クレームをつけても、そのトラブルを解決するまでの時間を失っていることを忘れてはいけません。
せっかくの貴重な旅行の時間を失ってまで、解決したいことなのかどうかよく見極める必要があります。
アメニティが足りなかった、一部汚れている場所があった・・・などは珍しいことではありません。
アメニティで補うことができるのであればその方が賢明かもしれませんし、一部汚れているところは部屋を変えたいと申し出るほどのレベルなのか・・・よく考えてみるとよいでしょう。
何よりも海外のホテルは、日本ほどのサービスは期待できないことが多いということを念頭に持つことが大切です。
日本からそれを見越して多めに持ち物を用意しておくことも、旅上手のポイントでもあるのです。
それでも我慢ができない場合は・・・
しかし部屋が汚過ぎる、掃除がされていない、水回りが水浸しになっているなど、我慢できない場合は、どのようにしたらよいのでしょうか?
まずはホテルに申し出をすることがファーストステップになります。
なぜここで旅行代理店ではないのかといえば、日本と時差があったりすることも多く、結果的に現地のホテルと直接交渉した方が解決までに時間が早いことが挙げられます。
あまり英語が得意ではない場合は、メモに英語を書いて伝えたり、掃除のスタッフに分かるようにメモ書きを残しておくこともおすすめです。
また海外のホテルは、日本とは異なりすぐに対応してくれるとは限りません。
気長に待つことも大切ですが、その場で待っているとその対応の遅さにイライラしてくることもあるので、「夕食を食べに行ってくるからそれまでに掃除をしておいて欲しい」など、具体的に伝えておくと動いてくれることもあります。
旅行者もずっとその場にいるよりは、時間にも無駄がなく、気晴らしにもなることでしょう。
現地の緊急連絡先へ連絡!
それでも解決できない場合は、現地の緊急連絡先がある場合は、そちらに連絡をするとよいでしょう。
基本的には日本語を話せるスタッフ、もしくは日本人が対応してくれるので、言葉の心配がないことも事実です。
しかし基本的にはこの緊急連絡先があるのは、ツアーに申し込みをしていることが前提となります。
ホテルを個別に手配した場合には、基本的には自己解決となります。
旅行代理店への連絡は?
現地の緊急連絡先は、旅行代理店が現地に委託している業者となります。
つまり旅行代理店に連絡をしても、現地の緊急連絡先の業者に連絡が行くので結果的には同じことになります。
ただしお詫び金のようなものを求めたいと考えているのであれば、まずは客室を変更してもらうなど所定の対応をしてもらった上で、帰国後に旅行代理店に申し出ることが賢明です。
法律で事案によって、所定の補償金が定められています。
まずは旅行を楽しむことが先決であり、時間のある帰国後に旅行代理店と話し合うようにするとよいでしょう。