オーバーブッキングが起こる理由
ホテルのオーバーブッキングは決して珍しいことではありません。
ホテル側は予約を受ける際に、実際の部屋数よりも多い予約を受けています。
それは必ずキャンセルや変更などが出てくるため、動く数字であるからです。
つまり過去のデータでキャンセル率や変更率、稼働率などを詳しく分析して、ある程度を見越して多く予約を受け付けているのです。
しかし時には見越していたキャンセルの数がキャンセルにならず、例えば100部屋しかないところに110部屋の予約が入り、いわゆる10部屋がオーバーブッキングとなるのです。
つまり予約は取れており、バウチャー券も持っている、場合によっては料金も支払っているのにも関わらず、部屋が取れていないという事態が発生するのです。
これはホテルの公式ホームページからの予約、インターネット媒体からの予約、旅行代理店からの予約であっても、起こり得るのものであるといえます。
基本的にはオーバーブッキングは直前に分かるものであり、場合によっては現地に行ってからでも分かることもあります。
責任の所存
オーバーブッキングが発生した場合、その過失はホテル側にあるものであり、旅行者にはなんら責任がありません。
そのためもちろんそれに対するキャンセル料も発生することはないのです。
ホテルはオーバーブッキングが発生したら、必ず代替えのホテルを用意しなければなりません。
基本的には同等もしくはワンランク上のホテルを用意する必要があるので、路頭に迷うことはないので、そのような意味では安心できます。
ただし海外の場合は、特に交渉する力も大切であり、ある程度英語が出来た方が有利であるといえます。
たとえオーバーブッキングが起きてしまったとしても、怒鳴ったりせずにその状況を理解する旅行者自身のマナーも大切であり、結果的に良い部屋を用意してくれることにもつながるといえるでしょう。
オーバーブッキングを避けるために
オーバーブッキングを避けるためには、少し早めのチェックインを心掛けることもポイントの一つです。
基本的には18時くらいまでを目安としているとよいでしょう。
また服装についても綺麗な格好とはいいませんが、ある程度ちゃんとした格好をしていることも大切です。
上等なお客さんという印象を与え、優先的にそのホテルに予約をさせてくれることもあります。
他のホテルのへの誘導
オーバーブッキングの連絡が来るのは、直前のことが多いですが、早ければ一週間前くらいの段階でも連絡がくることがあります。
特に旅行代理店経由で申し込みをしていると、ホテルから旅行代理店に連絡が入り、お客さんにオーバーブッキングなので誘導をしてもらえないか・・・という打診がくることがあります。
ホテル側としても旅行代理店に連絡をすれば、実際にお客さん一人一人に連絡を取る手間がないメリットもあります。
また他のホテルへ必ずしも誘導してくれというものではなく、泊まりたい人はそのままで、他のホテルでもいいと言ってくれる人は別のホテルへというように、あくまでもお客さんの意志を尊重しながら誘導するパターンもあり、これは混雑状況によりけりといった具合になります。
他のホテルでも良いと言ってくれたお客さんには、代替えの客室を用意するだけではなく、夕食付きのクーポンを付けたりとオプションサービスを充実させてくれる場合もあります。
つまりオーバーブッキングが発生したからといって、必ずしもマイナスなことばかりではありません。
場合によっては高いランクのホテルに宿泊を出来たり、サービスクーポンを貰えたりといったメリットもあるといえるでしょう。