ヒヤッとする営業時間外の電話
旅行会社の営業時間以外に空港や現地でトラブルがあった場合、会社の緊急連絡先に電話がかかってくることがあります。
この緊急連絡先とは、ほとんどの旅行会社でスタッフの個人の携帯電話としているところが多く、もっともヒヤッとする瞬間でもあるのです。
国際線は空港の集合が2時間前となっていることから、午前中の便であっても早朝から電話がかかってくることがあるのです。
ではどのようなトラブルが多いのでしょうか。
実際にあった例とともにご紹介していきます。
たった一文字が痛手に!
もっとも多いトラブルは、パスポートのローマ字表記と発券されているチケットの名前が異なるというものです。
例えばパスポートは「SATO」にもかかわらず、航空チケットが「SATOH」となっているケースです。
このたった一文字の違いにより、別人とみなされてしまい、航空会社の判断により搭乗を許可されないということになります。
航空会社によって見解は確かに分かれるところではありますが、大半が搭乗不可としていることが多いことがその現実です。
また同様のケースで女性の旧姓新姓でも、同じようなトラブルが発生する場合があります。
パスポートが旧姓のままになっていたのに、申込書には新姓で記載してしまうというケースです。
旅行参加申込書は正確に!
では一体なぜこのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。
旅行参加申込書には、必ずパスポート表記の名前を記載して下さいと書いてあるにもかかわらず、それを見落としてしまっていたり、思い込みによって記載してしまい、そのまま航空券として発券されてしまうケースです。
この場合旅行会社では申込書に基づいて手配や発券をするため、お客様の過失ということになってしまうのです。
もちろん旅行参加申込書に記載した名前と発券されているチケットの名前が異なる場合は、旅行会社の過失ということになります。
トラブルの解決方法
お客様の過失によってこのようにトラブルが発生した場合は、まずはキャンセル料がかかってきてしまいます。
空席があれば、他の便にも振り返ることもできますが、海外旅行の場合は同日に同じ行先の便がなかったり、乗り継ぐ先の便に間に合わなかったり、乗継便が満席など、いろいろな事情が絡んでくるため一筋縄ではいかない現実があります。
さらに同じ種類のチケットに空席があるとも限らないため、高いクラスの座席しか空いていないというケースもあります。
またもちろん他の便に変更する場合でも、変更手数料がかかります。
つまり旅行参加申込書は、お客様が思っている以上にとても重要なものになるのです。
子どもの年齢は正確に!
また国際線は2歳未満と2歳以上で料金が大きく異なるため、ここを境に旅行を考えている家族連れも多い傾向にあります。
実際にあったトラブルの一つに旅行参加申込書に1歳の年齢を記載していたが、実はパスポートの生年月日は2歳であったいうやや悪質なケースです。
これは意図的なお客様の自身の故意によるものでしたが、もちろん2歳であったため航空座席が必要となり、当然のことながら料金が必要となります。
さらに当日の空港でチケットを購入する場合、いわゆる格安航空券は販売していないため、当日の高い料金が適応となります。
結局、格安航空券の数倍以上もの高い料金を支払わなければならなくなってしまったというケースです。
このようにパスポートのデータと旅行参加申込書の記載事項は全てマッチしていることが大前提となります。
一つでも合致していないと、せっかくの旅行が台無しとなってしまうこともあるので、注意が必要といえるでしょう。