必要な勉強時間
旅行業務取扱管理者は旅行業界唯一の国家資格ということもあり、この業界の中でもっとも難易度の高い資格ですが、着実に勉強をすれば合格できる資格であり、計画的に勉強することが大切であるといえます。
初めてこの資格を目指す人の勉強時間の目安は、総合旅行業務取扱管理者試験の場合は約150〜200時間、国内旅行業務取扱管理者試験の場合は約100〜120時間が一般的となります。
この資格試験の特徴は、とにかく出題範囲が広範囲に及ぶことにあります。
それぞれの科目について60%以上の正答率を達成すれば、一つの合格基準となります。
出題は4択で、試験の合格率も毎年安定しています。
コツをつかんだ勉強法を取り入れれば、合格できる資格といえます。
科目免除をうまく活用しよう!
試験科目は、法令、約款、国内実務、海外実務(総合旅行業務取扱管理者のみ)の4つに分かれています。
この資格では科目によっては一部免除制度とよばれるものがあります。国内旅行業務取扱管理者は、その制度を利用すれば1科目が免除され、実質2科目受験が可能となります。
これは前年度の試験で国内旅行実務が合格点に達していた場合、翌年の国内旅行実務が免除で受験することができる制度です。
また旅行業協会で実施する国内旅行業務取扱管理者研修を修了した場合、その年もしくは次年度の国内旅行実務が免除となります。
ただしこれは旅行業者に過去5年以内、かつ3年以上勤務、かつ現在も旅行業に従事していることが条件となり、一般の人は対象外となります。
一方、総合旅行業務取扱管理者は、国内試験と比べるとやや難易度が高くなるので、この免除制度をうまく活用することがおすすめです。
総合旅行業務取扱管理者は最高で3科目が免除され、実質1科目受験が可能となります。
前年度試験で国内旅行実務・海外旅行実務のいずれか、もしくは両方が合格点に達している場合、翌年はその科目は免除されます。
また国内旅行業務取扱管理者を取得している場合は、法令、国内旅行実務が免除されます。
つまり前年度に海外旅行実務が合格点に達しており、国内旅行業務取扱管理者の資格を持っている場合、実質「約款」のみで受験が可能となります。
つまりこの資格の勉強内容は重複しているところも多く、ダブルで受験することがおすすめです。
総合旅行業務取扱管理者は、国内旅行業務取扱管理者の延長上にあると考えておくとよいでしょう。
3つのタイプの勉強法
旅行業務取扱管理者の勉強は主に3つのタイプに分かれており、資格スクールに通う、通信教育、独学となります。
資格スクールに通うのはやはり一番コストはかかりますが、プロフェッショナルな人に教えてもらえるので、コツなどもつかみやすく、効率的に勉強をすることができます。
資格スクールはリーズナブルなものであれば10万円前後からコースがあります。
通信教育の場合はやはり市販されている教材よりも一工夫されているので、あれこれたくさん買い込まなくても、与えられた教材をしっかりと勉強しておけば、着実に合格をすることができます。
費用の目安は総合コースは60,000円、国内コースは50,000円、科目免除コースは45,000円前後となります。
独学で勉強をしたい人は、暗記も大切ですが、とにかく過去問をたくさん解くことがポイントになります。
毎年傾向はある程度決まっており、パターン化されており、本屋に行けば過去の問題集や参考書を手に入れることができます。
あれこれ手を出すのではなく、自分に合った問題集を数冊解いて、傾向をしっかりと理解しておくと、合格への近道となることでしょう。