旅行業務取扱管理者の科目

総合旅行業務取扱管理者は4つの科目、国内旅行業務取扱管理者は3つの科目から構成されています。

 

それぞれ法令、約款、国内旅行実務、海外旅行実務(総合旅行業務取扱管理者)となります。

 

それぞれの科目は60%以上回答できないと、例え他が満点であっても不合格となる、いわゆる足きりの制度が導入されています。

 

しかし例年総合は総合旅行業務取扱管理者の合格率は10〜20%、国内旅行業務取扱管理者は30〜40%程度となっており、国家資格としては、比較的高い合格率となっています。

 

そこで今回は旅行業務取扱管理者の科目別にその傾向と対策についてご案内していきます。

法令と約款

それぞれの科目の中にも教科が細かく分かれています。法令は旅行業法と旅行業法施行規則の2つの教科から構成されています。

 

約款は「総合」の場合は標準旅行業約款、国際航空約款、国内航空約款、宿泊約款、「国内」の場合は標準旅行業約款、国内航空運送約款、宿泊約款、フェリー約款、バス約款、JR営業規則などとなります。

 

この法令と約款は、はじめは独特の言い回しや用語などに少々戸惑うこともありますが、とにかく慣れが大切です。

 

そのため約款や法令を丸ごと暗記するのではなく、過去問を解いて数をこなすことが大切です。

 

出題形式や例年出題される問題の傾向もある程度決まっています。

 

また出題範囲も比較的狭いので、ポイントをつかんでおけば、満点も狙える分野となります。

 

ひっかけ問題も多いですが、こちらもワンパターンとなっているので、問題集をこなしているうちに慣れてきます。

 

ただしこの法令と約款は、平成17年に大改正が行われているので、それ以前の教材や問題集などは使わないように注意が必要です。

旅行実務

国内旅行実務及び海外旅行実務は、主に地理、運賃料金、宿泊料金などから構成されていま運賃料金はもっとも重要な教科となり、ここをクリアできればこの科目はクリアできるといってもよいほどに、とても重要なところとなります。

 

運賃料金は計算のパターン、ルールをしっかりと理解しておけば、さほど難しいものではなく、数学の得意不得意に左右されるものではありません。

 

一見すると複雑にも思えるものも、計算手順を総合的に理解すれば、確実の点数を取れるものなので、しっかりと勉強することが大切です。

地理と語学

地理に関していえば、幅広い内容が問われるものであり、やはり出題内容も他と比べるといわゆる「傾向」とよばれるものは、やや少ないものになります。

 

しかし全体の6割が回答できれば、合格点となるため、満点をとろうとするよりも合格点をクリアすることを前提に勉強をすることがおすすめです。

 

満点を取る労力があれば、他の科目の勉強時間に充てた方が、より合格への道は近くなるといえるでしょう。

 

地理は近年登録された世界遺産や地理の話題になったようなニュースには、必ず着目をするようにすることがおすすめです。

浅く・広くがポイント!

科目別に勉強することはもちろんですが、総じていえば「浅く・広く」勉強することもポイントの一つとなります。

 

またやはりこの業界で目指したい資格は、総合旅行業務取扱管理者となります。

 

こちらの方が難易度が高い分、就職や転職などにも有利に働く可能性があります。

 

半年前から一日1〜2時間勉強すれば資格取得も十分に狙うことができます。

 

また基礎的な知識は共通している部分も多いので、ダブルで資格を狙うことがおすすめです。