旅行業界が注目している観光英語検定
近年日本を訪れる外国人観光客は増えつつあり、英語力も業界で注目されるようになってきています。
事実、日本の複雑な鉄道事情の心配がないバスツアーなどは、外国人をターゲットにしたツアーも増えつつあります。
さらに新幹線の旅も外国人に人気で、日本に来てから国内旅行で京都や奈良に足を運ぶ人も増えてきているのです。
つまりその分旅行代理店で働く人にとっても、英語力が必要とされてきています。
そこで今注目されているのが、この観光英語検定です。
単に英語ができるというだけではなく、業界で必要な英語が主となるため、今非常に注目されている検定といえます。
一般的な英語では、観光や旅行の専門用語をすべてカバーしきれない現状があるのです。
つまりこの資格を取得していることは、旅行業界の独特の言い回し、良く使うフレーズなど、生きた英語力を身に付けている証でもあるのです。
今回は今注目されている観光英語検定について、ご紹介していきます。
検定の概要
この検定の目的は、外国人とのコミュニケーションをスムーズにはかり、観光や旅行業界の実務の中で生きた英語を使えるようになることを目的としています。
検定は1級から3級まであり、2級と3級は筆記試験とリスニングから構成されており、1級は筆記とリスニングに合格した人を対象に2次試験としてネイティブスピーカーの面接がこれに加わります。
3級はTOEIC220〜470レベルで、約3,000語の語彙力及び基本的な文法力が問われます。
主に国内で外国人に道案内やパンフレットなどを英語で説明ができるレベルとなっています。
2級はTOEIC470〜600レベルで、約5,000語の語彙力、予約業務、ホテル業務、機内放送などのアナウンスなどの英語が理解できるレベルとなっています。
1級はTOEIC600〜860レベルで、約8,000語の語彙力、ホテル、レストラン、鉄道、旅行代理店、空港、航空会社で使われる専門用語などが理解できるレベルとなっています。
このように出題は筆記とリスニングともに、観光や旅行に特定されたものであり、ホテル、レストラン、空港、買い物などの実際の場面を想定したものとなっています。
旅行業界の実務に役立つことはもちろん、実際に海外観光にも役立つものであり、この業界を目指す人にとってメリットがあることはもちろん、海外旅行に行ったときにも活かすことができます。
尚、受験料は3級は3,600円、2級は4,600円、1級は10,000円となっています。
独学で勉強が可能
旅行系の専門学校などでは、この資格取得のための講義があるところもあり、団体の申し込みも増えてきているといいます。
しかしベースとなる基礎的な英語力があれば、独学でも十部に資格取得を目指すことができます。
本屋さんではテキストなども多数販売されており、CDなどの教材を使いながら、勉強をすることもおすすめです。
就職活動が有利に!
近年では外国人観光客の増加によって、英語力に重きをおく旅行代理店も増えてきています。
TOEICや英検などと合わせて持っていれば、一目置かれる人材となることでしょう。
観光英語検定の合格率は、3級と2級は志願者に対して約50%前後の合格率となっていますが、1級レベルとなると2%となっており、かなりハードルが高いことが分かります。
つまり1級を取得していれば、かなり就職に有利といえるでしょう。