派遣が基本の添乗員

国内ツアーや海外ツアーの団体旅行をサポートする添乗員になるためには、まずは派遣会社に登録することが基本です。

 

旅行代理店の社員が添乗員として同行することもありますが、それは一握りに過ぎず、基本的には派遣として働くようになります。

 

そのため、添乗員には日替わりで色々な旅行代理店の商品に添乗することは、ごく日常的なことといえます。

 

そもそも旅行の商品は利益が少ないため、正社員より派遣社員の方が人件費がカットできるというメリットや、ツアーはシーズンによって波があるため派遣であればピーク期とオフシーズンをほどよく使いこなせるというメリットもあります。

 

その反面、派遣で働く添乗員の過酷な労働環境も問題となりつつあり、その環境の改善を求める声が近年高まりつつあります。

派遣会社への登録がファーストステップ!

派遣会社に登録をする際には、簡単な面接や筆記試験があります。

 

落とすための試験というよりは、どのような人物であるのかということに重きを置かれています。

 

筆記試験の難易度はさほど高いものではなく、簡単な地理問題などが出題されます。

 

おおむね8割以上の人がこの試験を通過できると考えていて問題はないでしょう。

 

晴れて登録できたら、添乗に出るための資格取得をしなければありません。

 

パッケージツアーの添乗に出るためには、「国内旅程管理主任者」または「総合旅程管理主任者」の資格が必要になります。

 

観光庁長官の登録を受けた機関が実施する旅程管理研修の修了者であり、一定の添乗実務を経験することで、晴れて一人前の添乗員として資格を貰えることになります。

 

尚、この研修制度については有料であることが一般的で、およそ2〜3万円前後が一般的となっています。

派遣会社選びのポイント

この派遣会社の選び方も重要なポイントとなります。

 

まずは派遣会社に登録をする際にアサイナ―とよばれるシフト係との相性も重要になります。

 

このアサイナ―とうまく付き合うことで、たくさんの仕事を貰えることもあるので、いかに気に入られるのかということも大切です。

 

また派遣会社の規模について、必ずしも大手や有名な派遣会社がよいと一概に言えないことも事実です。

 

大手はたくさんの人が登録されている分、自分の希望する仕事をもらえないこともありますが、コネクションが強いので仕事が多く貰える可能性もあります。

 

一方中小の派遣会社はアットホームな雰囲気のあるところも多いので、「こんなツアーに添乗に行きたいです」というような、細かいニーズにこたえてくれることもあります。

 

派遣会社の二重登録は法律で禁止されていますが、添乗員の派遣会社を変えることも少なくはありません。

 

もともと添乗員の仕事は給料水準が安いからこそ、自分にあったベストな派遣会社選びは収入やいただく仕事に大きく影響してきます。

 

派遣会社に登録すること自体は、特別に学歴などを必要とするものではありません。

 

2、3社変えて自分にあった会社を見つけたという人も多いので、とてもみな慎重に会社選びをしていることが分かります。

 

また派遣会社によって加入できる保険が異なりますが、一般的には雇用保険には加入できますが、年金は国民年金としているところが多いようです。

 

また給料水準は基本的には経験で決められるので、派遣会社によって大きく変わることはありません。

 

ただしそれぞれの会社によって得意不得意としているエリアがあるので、希望するエリアなどが決まっている場合には事前のリサーチが大切であるといえるでしょう。