添乗以外にも大変なことが多い仕事
添乗員の仕事は、旅行や観光のお客様をサポートすることがその仕事ですが、実はそれ以外にもハードな仕事がたくさんあります。
実はあまり知られていない地味な仕事から、添乗ならではの身体のケアまで、不規則な仕事ならではの大変さもそこにあるようです。
今回は、実際の添乗員の声をまとめながら、その大変な仕事についてご案内していきます。
不規則な仕事
ベテランの海外添乗員となれば、月に20日以上海外に添乗に行くことも少なくはありません。
長期の添乗から帰ってきて一日日本で過ごし、また別の場所へ添乗に行くこともあり、これを業界用語で「連添」ともいいます。
時差、長時間のフライト、また日本と現地の寒暖差によって、身体に大きな負担となることも少なくはありません。
またツアーではおいしいものをたくさん食べられる反面、高カロリーな食事や移動もバスが多いことから、健康的な生活から離れた環境にあることも多く、添乗員の仕事をはじめてから実際に太ってしまった人もいるといいます。
また慢性的な睡眠不足な人も多く、中にはこの仕事をはじめてから頭痛がはじまったという人もいます。
プライベートなスケジュールが立てにくい!
実際にどこのエリアに添乗に行くのかが決まるのは、出発日の2週間前前後となります。
そのためプライベートな予定がなかなか立てにくいという現実があります。
日帰りの添乗であったとしても渋滞などのよって、時間通りに帰ってこられないこともあります。
さらに添乗に行かない日でも、精算業務や打ち合わせなどの時間が取られてしまい、なかなか自分の時間が取れないという人も多いのが現実です。
特にピーク期は一日しっかりしたオフの日がないので、休んだ気がしないというのが本音といえます。
お礼の手紙を書く時間がない!
人気の添乗員となってくるとお客様からお礼の手紙などをいただくことも増えてきます。
しかし添乗員という仕事柄、すぐに郵便物は受け取れない上、手紙を書くとなると時間も必要となり、なかなかお礼を書く時間がないといいます。
かといって返事を出さない分けにも行かず、気が付いたら1ヶ月経っていたなんてこともあり得るのです。
お礼の手紙を貰えることは、嬉しい反面、手紙を書くことにも時間が必要で、気が付けば負担となっていることもあるようです。
マニュアルが意外と少ない!
添乗員の仕事は、意外にもマニュアルが少ないという声も聞かれます。
もちろん基本的な仕事に対しては、それぞれの会社でマニュアルがありますが、添乗中はイレギュラーなことがたくさん発生するため、全てを記載しておけないという事情があります。
つまり臨機応変な対応能力が必要とされる仕事といえるでしょう。
車内販売の仕事!
添乗中の仕事の一つに車内販売があります。
これは例えば集合写真や現地の名産品などを販売する仕事で、お客さんの席を回ってお金を回収し商品を販売するというものです。
しかしながら、お金を持ちながら車内を動かなければならず、危険な上に正確性が求められる仕事であり、億劫に感じている添乗員も多いといいます。
車内トラブルへの対応
狭い車内ではお客様同士のトラブルもしばしば発生します。
多いのが座席シートを倒し過ぎたことによるトラブル、窓側の席の争奪戦、特にはカップルの個人的な喧嘩まで様々です。
これは添乗員には直接関係のない内容であったとしても、立場上スルーするわけにはいかない現実があるようです。
シートを倒す際にはひと声かけるマナーは基本ですが、それでもトラブルは多く、添乗員が仲裁に入るケースもあるようです。