受注型の仕事もある!

添乗員の仕事は、いわゆるパッケージツアーとよばれる行程が決まっているものに募集をかけて添乗が案内するパターンと、一から行程を作り上げていく受注型の商品があります。

 

前者の方が圧倒的に添乗員としての仕事量としては多いですが、後者はある程度ベテラン添乗員が担当することになります。

 

もしくは旅行会社の社員や法人担当の人が添乗員として同行するケースも見られます。

 

今回は受注型のツアーの特徴や募集型との違い、その添乗員の仕事についてご案内していきます。

一つ一つ行程を組み立てていくところからスタート!

受注型はまずは旅行代理店の社員もしくは派遣添乗員と幹事さんが事前に何度も打ち合わせをして、行程を決めていきます。

 

予算に応じて寄りたい場所やレストランなどを決めていきます。

 

募集型とは異なりそのニーズを行程に反映されることができることは、受注型ならではの魅力といえます。

 

またレストランや見たい観光スポットなどは、行きたいお店に立ち寄れることもメリットの一つです。

 

場合によってはスケジュール行程の作成、手配、添乗、ツアー終了後の精算に至るまで、全てのプロセスを添乗員が担当することもあり、まさに旅行業界の花形であり、醍醐味ともいます。

 

また添乗員に嬉しいことに、受注型には基本的にアンケートがないという点が挙げられます。

 

そのためアンケートにとらわれずに、添乗員本来の仕事を全うできると考えている人も多く、添乗員の中には受注型の仕事をなるべくこなしたいと考えている人も多いといえるでしょう。

 

臨機応変に対応できることも魅力的!

また基本的にツアー客同士は知り合いのため、アットホームな雰囲気があり、添乗員にとっても和みやすい雰囲気があるので仕事がしやすいメリットもあります。

 

また渋滞など、不測の事態が起きてしまいスケジュールを変更せざるを得ないような場合、ツアー客の意見を聞きながらスケジュールを遂行できるメリットもあります。

 

募集型の場合は基本的に決められたスケジュールをこなすことが大前提ですが、受注型の場合は幹事さんがその場で意見を聞きながら臨機応変に対応することができます。

 

迷子や遅刻などのトラブルも知り合い同士故に、時には笑いに変えられるような雰囲気もあるので、募集型よりもやりやすいと考えている添乗員もいます。

受注型ならではのデメリット

しかし一方で基本的には知り合い同士の集団のため、時には特定の思想を持つ集団などの受注型企画旅行にも添乗に行かなければならないこともあります。

 

中にはその思想を押し付けられたり、怪しい物品を販売されそうになったりとすることも稀にあるといいます。

 

また一方で修学旅行は学校の先生さながらに、非常にハードな仕事を求められ、睡眠時間が全くなかったという声も聞かれます。

 

遊びたい盛りの学生を相手にすることは、体力が求められることはもちろん、夜遅くまで翌日のスケジュール確認や打ち合わせが続きます。

 

特には夜寝ない学生たちの見張りにつき合わされたり、ケガや病気の学生の看病にあたることすらもあるのです。

 

また社員旅行となると夜の宴会に遅くまでつき合わされたり、まるでホステスのように働かされたと不満を抱いている添乗員がいることも事実です。

 

つまり受注型の場合の宿泊ツアーの場合は、サービス残業が多く、募集型の方がしっかりと睡眠がとれることも多く、それでいて日当の金額や残業手当がつかないことに不満を感じている人も多いのです。