旅行業界に就職する上での学歴

旅行業界に就職する上で、どの程度の学歴が必要なのでしょうか?

 

他の業界と比べると、旅行業界に求められる学歴はさほど高くはありません。

 

しかしながら大手旅行代理店に勤務したいと考えているのであれば、4年制の大学を卒業している必要が有利なことが多いようです。

 

中小企業であれば学歴は不問とはしていたとしても、やはりある程度学歴があった方が、書類選考などは有利に進むことが一般的です。

 

ただし大学としてのレベルはさほど高くはなくても、旅行会社に就職できるチャンスは大いにあるので、そのような意味においては平等に就職できる機会が与えられているといえます。

どんな学部が必要?

旅行業界に直接結びつく学部は、実はあまり多くはありません。

 

一部の大学では観光学部など旅行業界と比較的近い学部もありますが、全体からすれば、それはわずかといえます。

 

逆に言えばその分幅広い学部の人にチャンスがあるともいえます。

 

実際に就職している人は、文学部、社会学部、経済学部などの他、語学系や中には理系の人もいます。

 

特におすすめなのが、英語系の学部を卒業していると近年は一目置かれることもあります。

 

外国人観光客の増加や、仕事中においても実際に現地のホテルスタッフとやりとりをしたり、手配に必要な書類が英語で記載されていることもあります。

 

さらに就職の際に英語力をアピールできる英検やTOEICなどがあると、より優遇されることでしょう。

専門学校卒も重宝される業界

旅行業界の特徴の一つに、専門学校卒の人材も重宝されるという特徴があります。

 

特に旅行系の専門学校を卒業していると、在学中から仕事に必要な航空端末の操作を学んだり、旅行業界唯一の資格と言われる、旅行業務取扱主任者の資格を取得している人も多いことも事実です。

 

仕事と直接結びつくことを学んでいるため、入社してからも仕事上でその学んできたことを活かすチャンスも多く、会社としても本格的な研修をしなくてもすぐに仕事に馴染んでくれるメリットもあります。

 

ただし専門学校を卒業している場合、大学を卒業している人と比べると、初任給は平均1〜2万円前後安くなります。

 

また人件費をおさえながらも、優秀な人材を確保できるということも、会社としてはメリットが大きいようです。

学歴と昇給

一度旅行会社に就職をしてしまうと、意外にも学歴はあまり関係なく、学閥があり昇進に関わるというようなことは少ないといえます。

 

その分実力が問われる世界であり、昇進や給料には、学歴はあまり大きな影響を与えることはないようです。

 

ただし旅行業界で働く上で欠かせない旅行業務取扱主任者の資格を持っていた方が、昇進や昇給には重要になります。

 

いわば不動産屋の宅建と考えると、分かりやすいでしょう。

 

また一方で離職率が高い業界であることから、新卒で30歳前後まで勤務している人の方が少なく、若い世代であっても役職に就けるメリットもあります。

 

小さい支店であれば30代で支店長ということも夢ではりません。

添乗員と旅行会社の学歴は別物

旅行会社では多かれ少なかれ学歴があった方が有利といえますが、添乗員として働く上では別物といえます。

 

その理由として、添乗員になるためには派遣会社に登録をする必要があり、研修を受ける必要があります。

 

派遣会社には高卒以上であれば登録でき、研修を受ければすぐに仕事をスタートさせることができます。

 

また高卒で一度添乗員として経験を積んだ後、旅行会社に転職をする人も比較的多いのが旅行業界です。

 

これは学歴よりも経験を重視する旅行業界の特徴の一つともいえるでしょう。