人気が高い旅行業界

旅行会社は毎年人気就職ランキングで上位にランクインしており、とても人気の高い業界といえます。

 

毎年大手のJTBグループやHIS、航空業界のJAL、ANAなどは、男女問わず人気となっています。

 

一方で離職率の非常に高い業界でもあり、3年以内にたくさんの人たちが離職していく現実もまたそこにあります。

 

やはり「旅行=楽しい」というイメージと、実際の仕事内容はハードな部分も多く、そのギャップに悩まされる人たちも多いようです。

 

今回は旅行会社の就職のために必要な履歴書の書き方とペーパー試験の対策と傾向についてご案内していきます。

必要な学歴

他の企業と同様に、一般的にはまずは履歴書の書類選考からスタートします。

 

学歴は大卒以上もしくは専門卒以上としているところが多いですが、その条件をクリアしていれば最終学歴の難易度はさほど問われることはありません。

 

特に旅行関係の専門学校を卒業していると、重宝されることも多く見受けられます。

 

その理由として航空端末などの操作が就職前にマスターできていると、新人研修などの時間やコストを削減できます。

 

特に数名しか採用しない中小企業であれば重宝されることも多いので、大手にこだわらず中規模な会社も併せて検討してみるとよいでしょう。

 

幅広い分野の人が活躍

また旅行業界の就職において、最終学歴の学部などはあまり重きを置かれることはありません。

 

そもそも日本の大学において観光学部というような、直接旅行会社と強くかかわりのある学部は少ないため、幅広い人材を必要としています。

 

実際に就職する人は文系の人が多い傾向にありますが、理系の人でも実際に就職をしている人もいます。

 

出身の学部は、文学部、経済学部、社会学部など幅広く、つまりどのような学部や出身校であるかというよりも、どのような学生生活を送ってきたのかということが、就職試験では重きが置かれます。

履歴書の書き方

また旅行業界は、残業や休日出勤があることも多く、意外にも体力が求められます。

 

過去のクラブ活動やサークルなど運動系の活動をしていた経験のある場合は、一定の評価がされることもあります。

 

また接客や営業において、やはりクレームやトラブルはつきものであり、メンタル面においても強さが求められます。

 

それを打破できるアピール活動などがあれば、履歴書に記載しておくとよいでしょう。

 

また旅行会社は人柄を重視する会社も多く、書類得選考で大量に落としてしまうこと傾向は他の業界と比べるとやや少ない傾向にあります。

ペーパー試験の内容

書類選考を通過できると、ペーパー試験があるところが一般的です。

 

これはSPIに代表されるような一般常識問題が多く、旅行の専門知識について問われることは少ない傾向にあります。

 

しかしその業界の性質上、地理に関する出題はやはり他の業界と比べると多い傾向にあります。

 

まず押さえておきたいポイントに、ここ一年で起きた地理や社会の動向に注目してみるとよいでしょう。

 

例えば2015年に登録された世界遺産「明治日本の産業革命遺産」や、噴火した山など、開通した高速道路などは出題される傾向が強いので、しっかりとマスターしておくことがおすすめです。

 

また日本の世界遺産、日本三景、県庁所在地など、基礎的な知識も多く出題されます。

 

あまりにも珍回答であると、他が優れていてもペーパー試験で落とされてしまうこともあるようです。

 

基礎的な地理の本を1冊勉強すれば、試験に必要な知識はほとんどマスターできるので、事前に余裕を持って勉強をしておくことがおすすめです。