旅行代理店の大半が中小企業
旅行代理店は大手がよいと思われがちですが、必ずしもそうではありません。
確かに待遇面だけを考えれば、大手の方が給料が高かったり、休みが取りやすかったり、福利厚生が手厚いことも事実です。
しかし敢えて中小企業を好んで就職している人もたくさんいます。
日本にある旅行代理店は、大手はごく一部であり、ほとんどは中小企業となります。
そこで今回は旅行代理店の中小企業に勤務するメリットについてご紹介していきます。
業界内の転職がしやすい!
中小企業は新卒を採用していないことが多いので、基本的には転職組が入社することが多くなります。
つまり業界内で経験のある人は転職がしやすく、筆記試験もなく面接1回で内定をもらえることもあるようです。
特に経験が重視される業界であり、中でも旅行業務取扱管理者の資格を持っていれば、かなり有利に転職できるといえるでしょう。
ノルマがないことも!?
大手旅行代理店は基本的にノルマなどのいわゆる目標数値が決められています。
一方で中小企業はノルマのないところもたくさんあります。
その理由の一つに人数が少ないがゆえに、ノルマの明確な決め方ができない点があげられます。
例えば5名は国内旅行、10名は海外旅行、さらに海外旅行の中でもアジア、ハワイ、ヨーロッパなどに細かく部署が分かれている場合、担当する商品の単価が異なるためノルマの金額が決めにくいことも事実です。
つまり3万円の温泉旅行と10万円の海外旅行を取り扱う人がいるため、明確に数字を決められないことも理由の一つです。
さらに大手と比べると人数が少ないため、メールを返信する担当の人、発送業務担当の人などというように、それぞれ接客以外の担当の仕事を任されていることも多く、それぞれの仕事の性質が異なるためノルマを課すのには相応しくない背景があるといえます。
大手であれば予約、発券、発送と一人の人がトータルで担当者することも多いため、そのような点においてであれば平等であり、ノルマを課しやすい背景があるといえます。
アットホームな雰囲気がある!
中小企業は10名以下の小さな企業もあり、アットホームな雰囲気もその魅力の一つです。
またノルマがない企業であればなおさら、ギスギスとして雰囲気がなく、世代を超えても仲が良い職場もあることでしょう。
他の業界と比べると、大手とさほど給料に差がない!
旅行業界はもともと給料がとても低い業界です。
確かに大手の方が総合的に見れば高い傾向にありますが、中小と大手ではさほど給料に開きがないことも事実です。
大手でも新卒は20万円以下のことが多く、中途は18万円前後、入社してからはなかなか昇給しにくいこともあり、その差は他の業界と比べると少ない傾向にあります。
ただし長年勤務してくると、役職手当やボーナスなどつくようになり、やはり大手の方が給料は多くなります。
ただしいずれにしても、退職金などの諸手当はよほど長く勤務しない限り大手でもあまり期待はできないことも事実です。
幅広い知識を学べる!
中小の場合は、大手とは異なり一人の人が国内も海外も担当することが多いので、幅広い知識を身に付けることができます。
例えば大手はヨーロッパ営業部のように一つのエリアに特化した知識を身に付けられる反面、他のエリアのことはあまり知らないということもあることも事実です。
そのような観点でいえば、中小企業に勤務していると、多方面の知識を身に付けることができ、転職にも有利といえるでしょう。