国内旅行の一つであるバス旅行
バス旅行専門の旅行代理店は全体の数から言えば数こそは少ないものの、それを専門の取り扱っている会社もあります。
また大手旅行代理店では、専門のバス事業部を設けているところもあります。
今回ご紹介するのは、旅行業界におけるバス旅行の仕事です。
バス旅行は国内旅行の一部であり、仕事のイメージとしてはやや地味なイメージがあります。
どのような仕事で、旅行業界の中でどのような立ち位置にあるのが、その詳細とともにご案内していきます。
主に2つのパターンがあるバスツアー
バス旅行に、すでに募集型企画旅行として行程が決まっているものを手配するものを受注型企画旅行といい、お客さんと一から行程を作り上げていくものと2つのパターンがあります。
前者の場合はよくチラシなどで募集されているスケジュールが決まっているバスツアーで、桜や紅葉などを見に行くもの、食べ放題、日帰り温泉、時にはミュージカルなどを鑑賞に行くツアーまで様々です。
後者の場合はお客さんの中に幹事をたてて、幹事と旅行代理店のスタッフが相談をしながら、スケジュールを決めていくものになります。
こちらは行程を組む仕事はやや大変ですが、一度行程が決まったら、後は人数の増減を調整すればよいので、スケジュールが決めるまでが大きなヤマ場となります。
自社販売も多いバス旅行
旅行代理店では自分の会社で企画・販売をしていることもありますが、他社で企画したものを、自分の会社で販売をして手数料をもらって儲けを出しているケースもあります。
バス旅行の場合は手数料の相場は10%程度となっており、つまり他社で7,000円で販売しているものを自社で販売しても、およそ700円の手数料にしかならないのです。
お客さんに折り返しの電話をした時点で、利益がなくなってしまうなんてこともあり得るので、基本的には自社で企画・販売することが多い傾向にあります。
バス旅行の仕事
バスツアーの仕事は他の旅行業界の仕事と比べると、仕事内容としてはさほど難易度が高くはないことがその特徴といえます。
特にいわゆるツアーとよばれる、募集型企画旅行の予約を受ける際には出発日や参加者の人数を聞けば、手配を進めることができますし、空席状況もコースコードですぐに確認することができます。
またオンライン予約に力を入れてきているところも増えてきているので、旅行会社のスタッフの手間もかなり省けるようになってきています。
便利な反面、やりがいという点においては、やや物足りなさを感じることも多いことも、実際に働いている人の本音といえます。
一方で受注型企画旅行の場合は、幅広い知識が必要となります。
その客層にマッチするようなホテルの選出、観光地、食事どころなど、ある程度知識がないと、そのリクエストに応えられないことも事実です。
予算やそのツアーの参加者のリクエストなど、そのニーズに沿えるようなプランニングをすることが、この仕事のポイントといえます。
外国人旅行者に人気のバスツアー
外国人旅行者にとって、バスツアーは難しい日本の鉄道事情の精通していなくても、気軽に郊外の観光地にアクセスできるとあって、近年その需要も高まりつつあります。
また単に観光地を巡るものだけではなく、日本らしい体験ができるツアーなどもあり、その内容も多様化しつつあります。
そんな外国人観光客の増加に伴い、予約を取る旅行会社のスタッフにも、英語力が求められるようになりつつあります。
中には外国人専用のツアーや、パンフレットなどを作成しているところもあり、これからますますその需要は高まっていくと期待できることでしょう。