団体旅行の一つ修学旅行

旅行代理店の仕事の一つに、団体旅行の手配や添乗などをする仕事があります。

 

団体旅行といってもお客様からの希望やニーズを聞いて一から行程を組み立てていくものと、もともとパッケージッアーになっているものに団体として予約をするものと主に2つのタイプがあります。

 

前者は受注型企画旅行といい、後者を募集型企画旅行といいます。

 

主に団体旅行の仕事は前者のことを指すことが多く、とにかくお客さんとの打ち合わせが重要な鍵となります。

 

今回は中でも修学旅行の手配について詳しくご案内していきます。

学校の一大イベント・修学旅行

修学旅行はなんといっても学校の一大イベントです。そのため学校側にとってもどの旅行代理店を使うのかということについて、とてもシビアになります。

 

基本的には毎年同じ旅行代理店を使うことが多いですが、評判がイマイチであると次年度からは他の代理店を使うことも多いようです。

 

そこでどこの旅行代理店を使うのかについて、プレゼンさせて決めることも多いのです。

 

旅行代理店の人にとってはまさにこの頑張り次第で、新規開拓にこぎつけられるのかを決めるため、必死に資料作りやプレゼン資料を作成します。

 

旅行会社の仕事でパワーポイントを使うことは少ないため、場合によってはその使い方の一から勉強しなければならないこともあります。

 

まさにこの仕事は、意外なところでプレゼンテーション能力を問われる仕事であり、時には校長先生も出てくるなんてこともあり得るのです。

 

また学校側は複数の旅行代理店に相見積もりを出していることも多いため、そのクオリティや料金ももちろんとても大切です。

 

ただここの頑張り次第で一気にノルマを達成できることにもつながるので、まさに気合の入れどころとなります。

一年かけて作り上げる修学旅行

契約にこぎつけることができたら、約一年前から念入りに準備をしていきます。

 

定番の人気スポットといえば、京都や大阪、東京などが多い傾向にあります。

 

修学旅行は、旅行という要素だけではなく、あくまでも学習の一環であるため、必ずどこでどんなことを学ぶのかということが大きな課題となります。

 

こちらがその提案をしたスポットであっても、大型バスが停められないとか、近くに食事処がないなどによって、やむなくプランに取り入れられないことなども多いので、そのあたりは先生たちと綿密にプランを練り上げていきます。

 

特にリクエストが多いのが、衛生面に関する配慮です。

 

食中毒などはもちろんですが手洗いなどを徹底させることや、スプレータイプの手洗いできるものを用意したりと、衛生面は親からのリクエストも多く、とても重要な仕事となります。

実際に添乗することもある!

そして旅行代理店によっては、担当者自ら添乗をすることも多いので、自分がプランニングした旅行に添乗できることに、その醍醐味を感じている人も多いです。

 

実際に添乗したことによって見えてくるものはたくさんありますし、来年度以降の反省材料にもなります。

 

また子供達からの生の声からヒントも貰うことも多いので、添乗ということも修学旅行では大きな仕事になります。

 

そして最後に精算業務が待っています。

 

何百万、ときには何千万という数字を取り扱うこともあり、もちろん一つのズレもないようにきちんと精算していきます。

 

特に現地で現金でやりとりしたお金は食い違いがでてくることが多いので、まとめて払った際に受け取るお釣りは、その場できちんと確認をしてから受け取るようにすることが鉄則となります。

 

このように修学旅行は提案、予約、企画、手配、添乗、精算と一人の人間がトータルで関わることが出来る仕事です。

 

旅行代理店でここまで全て経験できることは少ないため、まさに花形の仕事といっても過言ではないでしょう。