旅行会社がお客様!

旅行会社は、すべての手配をその会社で行っているところは少なく、基本的には一部の業務を委託していることが一般的です。

 

委託された会社にはそこにまたプロフェッショナルな人が集まっており、その方が効率的に業務をこなすことができます。

 

その一つが「ツアーオペレーター」とよばれる人たちです。

 

ツアーオペレーターは、旅行会社から依頼を受けた予約内容をもとに、ホテルや現地の送迎などの業務を行います。

 

このツアーオペレーターとはまさに旅行会社と現地の予約や情報をつなぐ重要な橋渡しをしています。

 

旅行会社自体が重要なお客様となることから、どちらかといえば下請け的なイメージですが、近年では自ら旅行商品を販売企画する会社も進出してきています。

ツアーオペレーターの仕事

ツアーオペレーターの仕事の中でももっとも重要な業務が、ホテルの手配となります。

 

旅行会社から依頼を受けた内容に基づき、ミスのないように現地のホテルに手配をしていきます。

 

満室な場合は、代案を提案することも大切な仕事であり、なるべく依頼を受けたホテルと同じランクで、近いロケーションでホテルを探すことも重要なミッションです。

 

ここはツアーオペレーターの腕の見せ所ともいえる業務で、現地を知り尽くしているからこそ、お客様が希望するホテルに近い条件のところ探します。

 

特に海外旅行の場合は、国内旅行と比べるとお客様自身もこだわりを持っていることが多いため、代案の内容によっては予約を逃がしてしまうおそれすらあるのです。

 

特にビジネスなどで利用する人は、大きな学会などが行われる会場近くのホテルを希望していたり、ホテルのランクが変更になったことで料金が大きく変わってしまうと、なかなか予約に結びにくい現状があります。

 

つまり、もっともお客様のニーズに近いホテルを提案することも重要な業務となります。

 

その他にも空港からホテルまでの送迎の手配、レストランの予約、観光のツアー手配や専用車の手配、など業務は多岐にわたります。

現地のトラブルにも対応

また現地に法人がある会社も中にはあるので、現地でのトラブルなどにも対応してくれることもあります。

 

よく旅行の最終日程表に現地の緊急連絡先が記載されていることがあると思いますが、これに対応している会社こそが、ランドオペレーターでもあるのです。

 

旅行会社から現地のランドオペレーターに、予約に必要な名前はもちろん、往復の飛行機の時間、リクエスト事項などがすべて現地に伝えられているので、万が一トラブルが起きたときにもスムーズに対応してもらうことができます。

 

例えばバウチャー券を持っているのにホテルに予約がないといわれたとか、送迎の車が来ないなど、思わぬ事態にもしっかりとサポートしてくれます。

 

さらに現地のホテルに忘れ物をしてしまった場合、旅行会社に問い合わせをすれば、ツアーオペレーターに連絡が行き、サポートしてくれることもあります。

 

また緊急連絡先は24時間対応をしている会社も多く、言語も日本語に対応しているところも多いので、安心できることも魅力の一つです。

海外在住もできる仕事!

ツアーオペレーターは海外に住むことができるので、憧れの仕事でもあります。

 

しかし実際には日本の旅行代理店と同じくらいの給与水準となっており、やはり旅行業界の特徴の一つともいえる、給与が安いことにはあまり変わりありません。

 

また現地在住の日本語を話せる人を雇っている会社もあり、営業所の人数もさほど多くはないことから、そこで働くことはやや狭き門ともいえます。

 

しかし旅行業界で海外で働けるチャンスはあまり多くはないことから、海外に住みたい人や言語を活かした仕事に就きたい人にとっては、花のある仕事でもあるといえるでしょう。