ランドオペレータ―とも言われる仕事
旅行業界において海外で働ける機会は、他の業界と比べると少ない傾向にありますが、ツアーオペレーターは海外に住めるチャンスのある仕事であり、旅行業界にとっては憧れの仕事であるともいえます。
日本の旅行会社が、海外旅行の手配を行う場合、直接海外のホテルやバスとやりとりをすることは少なく、基本的にはこのツアーオペレーターを通して、手配を進めることが一般的となっています。
尚ランドオペレータ―とも呼ばれることもあり、これはランド「land」が、ホテル、バス、鉄道、食事、観光、ガイドの手配を指していることから、このように言われています。
しかし今では、飛行機も含めてツアーオペレーターと呼ばれることが一般的となっています。
外部委託が増えてきている!
ツアーオペレーターには主に外資系と日系の2つのタイプがあります。
外資系は海外の旅行会社の日本法人で、日系の場合は主に大手旅行代理店が子会社としていることと、全く関係のない外部に委託しているところも増えてきています。
特に子会社として海外で会社を経営していくことは、かなりのランニングコストがかかり、外部に委託した方がコストカットでき、経費削減になるという背景があります。
このような背景があることから、基本的には現地採用となることが多く、現地在住が前提となります。
現地に精通していることは必須!
現地在住はだけではなく、現地に精通していることはとても大切です。
さらに現地に住んでいなければ分からないような文化や習慣についてよく熟知し、それをはじめてその地に足を運んだ人に、日本との違いについて伝えることも大切な仕事です。
食事に関するマナー、チップ、はじめて会った人への挨拶などを伝えるとともに、現地のしきたりを教えてあげることで、トラブルなどに巻き込まれるリスクも少なくなります。
また現地のホテルやレストランではこういうことが一般的であるというような内容を旅行者に伝えることで、ストレスを時には軽減できることもあります。
特にホテルなどは日本とは違い、リクエストしたことにすぐに対応してくれなかったり、注文してから料理が出てくるまでにかなり時間がかかったりなんてここともよくあることです。
これを事前に知っておくことと、知らないことではその捉え方さえも異なるはずです。
ツアーオペレーターの給料水準
給料水準はあまり高くはありません。
国によっては日本と給料水準はあまり変わらないのに、物価が高い国もあるので、好きでなければ続けられない仕事といえるでしょう。
ツアーオペレーターの辛い仕事!
また会社によっては、24時間対応しなければならないこともあるので、楽しいばかりが本音ではないこともあります。
緊急事態ということは、万が一にときに対応してくれる病院や警察事情などにも知っておく必要があります。
また盗難などに巻き込まれた時には、公的な手続きを取るためのサポートをする必要があるケースもあります。
また現地の人とよく溶け込めるような資質も求められる仕事です。
まさに郷にいては郷に従えの精神を求められる仕事でもあるのです。
現地の知識を身に付ける努力も必要
日本人でも自分の住んでいる町のことは、あまり知らないという人も多いと思いますが、ツアーオペレーターは、まさに案内人でもあり、普段からよく勉強をしておく必要があります。
ガイドブックを何冊も読んで現地の知識を身に付けたり、時にはブログなどを読んで勉強している人もたくさんいます。
海外に住めるという点では憧れの仕事ですが、実際には住んでからも常に勉強が必要であり、最新の町の情報などをキャッチしておく必要もあるといえるでしょう。
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