2つのパターンのキャンセル料
ホテルのキャンセル料は主に2つのパターンがあります。
パッケージツアーなどでホテルを利用するケースと、ホテルのみを予約するケースではキャンセル料金が発生するタイミングが異なります。
前者はツアーで利用するため国内の場合は20日前から、海外の場合は30日前から発生することが一般的です。
ホテルのみを予約した場合は利用するサイトやホテルによって異なりますが、一般的には1週間前から10日前くらいが一般的となります。
つまり同じホテルであってもキャンセル料金が予約する方法によって異なります。
しかしいずれにしても、キャンセル料金は「ホテルの予約を保証する代わりに、万が一キャンセルした場合は、その料金の一部もしくは全額を請求できる」というものになります。
キャンセル料が取れないケースもある!?
しかしホテルの支払いは、現地でチェックアウトの際に支払いとしていることも多く、キャンセル料を全て回収できないことが、ホテルにとって悩みの種ともいえます。
事前にパッケージツアーなどでホテルを利用する際には、事前に入金がされているためキャンセル料を回収することができますが、そうではない場合は現地払いゆえのキャンセル料を支払ってもらえないリスクがあるのです。
キャンセル料をきちんと払わないお客さんに対して、全てのキャンセル料を回収するべく動くことは難しく、その労力を考えると泣き寝入りしていることも少なくはありません。
しかし実際にキャンセル料から逃れることが出来たとしても、いわゆるキャンセル料を支払わないブラックリスト入りしてもらうことも少なくはないのです。
そのホテルはもちろん、同じ系列のホテル、同じグループのホテルは二度泊まることができなくなってしまう可能性も高くなるでしょう。
キャンセル料を支払うことはマナー
ホテルはキャンセルされることに対して、特別に怒りを持つものではありません。
理由はどうあれ、きちんと連絡をして所定のキャンセル料を支払えばよいだけのことです。
またキャンセル料は、前日、当日、不連絡ではキャンセル料では大きく変わってくるので、しっかりと連絡すれば、ある程度の料金は返ってきます。
つまり旅行者自身もきちんとキャンセル連絡する姿勢も大切であり、マナーであるといえるでしょう。
特に連絡がないからキャンセルと見なしてくれ・・・と思っていても、ホテルとしてはギリギリまで部屋を準備して待っていることも事実です。
キャンセル料を支払うにしても、ホテル側が心配をして待っていることもあるので、相手のことを思いやる姿勢も大切です。
キャンセル料金の回収
ホテルは公式ホームページから予約をできることはもちろん、楽天やじゃらんのような宿泊予約サイトを利用して、ホテルの予約をできるようにしています。
もちろん自社のサイトだけではなく、他のサイトを利用した方が集客率が上がるメリットがあることに加え、宿泊予約サイトではクレジットカードなどで事前に支払いをするように設定ができるため、万が一キャンセルされたとしても、きちんとキャンセル料を回収できるメリットもあります。
そもそも利用していないのだからキャンセル料は、なぜ必要なのかと思う人も多いことでしょう。
しかしキャンセルされたことにより利用できなくなった客室は、他の人が利用することによって利益を得られる可能性のある部屋でもあり、ホテルにとっても少しでも多く利益を得たいことも事実です。
また団体の場合は別にキャンセル料の規定を設けていることも多く、それは万が一、一度にたくさんの人にキャンセルされてしまうと、ホテル側の損失が大きいことも事実です。
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