離職率の高い旅行業界

旅行会社は他の業界と比べると、非常に離職率の高い業界です。

 

とあるデータによれば3年以内に半分以上もの人が辞めていくというデータもあるほどです。

 

しかしなぜそれほどまでにみな退職考えるのでしょうか。

 

今回はそんな実際に退職をしたエピソードを交えて、その理由についてご紹介していきます。

ハードな仕事

もっとも多い理由は給料が安く、残業代も出ないのに深夜までサービス残業をさせられるという点にあります。

 

正社員で働いていても時給に換算したら、1000円以下なんてこともザラにあり、アルバイトで働く人と変わらない給料なんてこともあるのです。

 

また土日も営業している店舗も多いため、他の人と休みも合わず、まさに仕事ばかりのライフスタイルとなってしまうことも多いのです。

 

これは業界全体の体質でもあり、なかなか長く続けることが難しい現実があります。

ギスギスとした雰囲気

旅行代理店はとにかく時間に追われる仕事が多く、その日に片付けなければならない仕事がたくさんあることはもちろん、業務によっては時間まで決められているものもあります。

 

つまりこの時間までにこの仕事を終えなければならない・・・という状況が毎日続く上、トラブルやクレームなども多く、業務中は時間的余裕がないことが多いのです。

 

やはり余裕がないと社内の雰囲気もどこかギスギスとしてしまい、結果的に人間関係に悩まされることもあるのです。

 

しかしこれは会社に寄るところが大きく、同じ会社であっても店舗によって全く雰囲気が異なるケースもあります。

 

なかなかこれを入社前に見抜くことは難しいものですが、実際にお客として店舗に足を運んでみたり、その会社を利用することである程度見えてくることもあります。

 

電話応対はどのスタッフもそっけない態度であったり、働いている人に笑顔がなかったり、自分の感を信じて旅行会社をチョイスしてみることもおすすめです。

昇給が少ない!

旅行会社の中には10年勤務しているけれど、全く昇給の無い会社もあるといいます。

 

つまり同世代の平均給料や年収などと比べると水準が低いため、なかなか一人暮らしができなかったり、結婚などのビジョンも描きにくいことも事実です。

 

そのため将来の不安を感じてしまい、結果的に他の業界に転職をしていく人も多いのです。

 

また退職金なども少なかったり、10年勤務していても退職金は1円もなかったということも会社によってはあるようです。

正社員と契約社員の区別がない!?

旅行代理店では契約社員をたくさん採用していますが、正社員と契約社員では給料にあまり大差がなかったり、定時で帰れるときいていた契約社員がサービス残業をさせられているなんてこともあります。

 

契約社員は会社にとって人件費カットの人材であり、結果的には正社員と同じような仕事をしていることも多いのです。

 

つまりその境界線がないことから、双方にとってそれを不満に感じていることもあるようです。

想像していた業界と異なった!

この業界に転職で入ってきた人は、入社して一週間以内に辞めていく人も少なくはありません。

 

ひっきりなしになる電話と接客、忙しそうに走り回る社員たちに圧倒されてしまい、自分には無理だなと感じて、早々に退職をしてしまう人も多いのです。

 

つまりいつも募集をかけている会社は、このような背景がある可能性が高いので、よくその会社について調べておく必要があるといえるでしょう。