2つのタイプのノルマ

旅行代理店の中でも、特に大手旅行代理店はノルマを設けていることが一般的です。

 

ノルマは主に2つのパターンがあり、個人に課せられているものと、営業所のような支店に課されているものがあります。

 

もしくはそのどちらも課されている場合もあります。

 

一見ノルマというと、マイナスなイメージが強いですが、ノルマを達成できるとどのようなご褒美が待っているのでしょうか?

 

今回はノルマを達成できるとどんなご褒美があるのか、そもそもノルマを真剣に向き合う価値があるのか、その本音を交えながら裏話をご案内していきます。

ノルマ達成の報酬

旅行代理店においてノルマが達成できると、給料にプラスアルファで支給される会社もあれば、ボーナスでまとめて支給する会社もあります。

 

しかしながらもともと基本給料が安いこの業界において、そのプラスアルファは実はあまり期待できないこともあります。

 

とある会社の例によると、ノルマを達成できた人とそうでない人が月に1万円ほどしか変わらないケースもあります。

 

しかしながらノルマを達成するための労力やその努力、さらにはサービス残業をしていることを考えると、実は「お得感」のようなものがやや少なく感じることもあるようです。

 

つまり他の業界と比べるとノルマを達成したことによる高い報酬はさほど期待できないため、それまでの道のりを考えると、達成した喜びを感じることも少ないこともあるようです。

 

しかしもともとの給与水準が低い業界であるからこそ、少しでも給料が高い方が魅力的に感じる人もいるので、それは個人の価値観が大きいといえます。

褒賞旅行に行けることも!?

支店などでノルマが達成できると、中には褒賞旅行に行ける会社もあります。

 

行先は指定されていることが多いようですが、それでも会社のお金で旅行に行けることはとても魅力的です。

 

しかしこれは実際には、取引先の航空会社などから安くチケットを手に入れていることが多いので、航空会社や時期などは選べないことが多いマイナス点もあります。

 

海外旅行に無料で行けることは魅力的ですが、思うように有給を取得できなかったり、ヨーロッパに3泊5日で行くことができても疲れるばかりとか、時期が指定されているため同伴者に都合のつく人がいなかったなどのデメリットもあります。

 

また支店が評価されて褒賞旅行に行ける場合は、交代交代で休みを取らなければならないため、小さい支店などでは長期にわたって誰かが欠けている状態が続き、他のスタッフの仕事の負担が増えて残業続きの日になるというようなマイナス点もあるといいます。

 

しかし褒賞旅行の価値として10万円以上の旅行に、タダで行けるメリットは、働く人のモチベーションを上げていることも事実です。

まとめ

このように旅行代理店では、ノルマが達成できると給料やボーナスがアップしたり、旅行に行けるメリットがあります。

 

しかし働いている人の中には、貰える報酬がその努力にあまり見合っていないので、真剣に向き合う価値がないと考えている人もいるのです。

 

また会社としてもそれを理解しているので、あまりにもハードなノルマを課すことは、優秀な人材を逃すことになりかねないと考えていることも事実です。

 

もともと離職率が高い上に、さらにそれを加速させてしまうことにもなりかねないのです。

 

つまりノルマが達成できなかったとしても、激怒されたり、威圧的な態度を取られることはあまり多くはないようです。

 

総じていえば、働く側もノルマにとらわれ過ぎることなく、良い意味で適度にこなす姿勢も大切です。

 

それが長くこの業界を渡り歩くコツでもあり、仕事が楽しいと思える瞬間も増えることでしょう。